【閉店・西中島ランチ】㐂蕎麦司きし元　葛のスタイルを受け継ぐお手頃価格のラーメン

大阪の西中島南方にあるおすすめランチ情報をご紹介する、西中島ひとりランチシリーズ。

今回は西中島4丁目にあるラーメン屋さん、㐂蕎麦司きし元(きぃそばきしもと)について実際に訪問した際の写真や感想とともにお伝えしたいと思います。なお、残念ながらきし元さんは令和5年3月15日で閉店されてしまいました。

㐂蕎麦司きし元のランチ情報

㐂蕎麦司きし元さんは、本町にあるラーメンの有名店・中華蕎麦葛ご出身の方が夫妻で営業されているお店です。葛さんの中華蕎麦を忠実に引き継ぎ、クリーミーなエスプーマスープに燻製香のついた煮卵、スープの中に沈んだ玉ねぎが特徴的なラーメンです。

美味しいうえに、おすすめメニューの出し蕎麦は690円というコストパフォーマンスが非常に高いラーメンという印象です。あと、店主の奥様がすごい元気な声をされていらっしゃいます。

まずはなんといってもこの出し蕎麦が最高です。スープの上段がエスプーマになっていて泡のような柔らかい口当たりで、濃厚かつクリーミーな鳥白湯になっています。スープの底には鰹？魚介系のダシが効いたしっかりスープがおり、食べすすめていくうちに味わいが変わっていきます。

スープの底にはさいの目に切られた玉ねぎが沈んでおり、一緒に味わうことで食感の変化が出ます。チャーシューは低温調理なのか柔らかく、スープの熱さでさらに火が通るほど。味玉は燻製されており、独特な香りが立ち込めます。燻製が苦手な方は味玉を避けた方が無難かもしれません。

とても麺とスープのバランスが良くて、この値段で食べられることが不思議なくらいでした。

もう一つのおすすめメニューであるきし元流ローストポーク丼。ラーメンに+380円でセットにできるハーフサイズは味玉が半分、単品630円の方は味玉が1個ついています。ハーフサイズでもチャーシューが6枚乗っており、満足感があります。

この丼は、ローストポークに燻製玉子・煮ゴボウにタレとバジルのようなソースがかけられています。こちらも燻製香が苦手な方は辞めておいた方がいいです。

個人的には出し蕎麦だけで大満足なのであんまり頼みませんでしたが、満足感がありました。単品の丼の方はご飯200g、お肉120gでさすがにお腹いっぱいになりました。

あわい蕎麦はアサリと甘えびの濃厚白湯スープを使った中華そばです。トッピングがネギから紫玉ねぎになっていますね。出し蕎麦と比較するとかなり優しめの味わいでした。

pic.twitter.com/iyAOC7etBS
— 㐂蕎麦司きし元 (きぃそばきしもと) (@Chinasobakisi) March 15, 2023

個人的に西中島のラーメン屋さんのなかでかなりリピートしていた㐂蕎麦司きし元さんですが、残念ながら令和5年3月15日で閉店されてしまいました。事前告知なども知っている限りでは見当たらず、かなり突然の閉店でした。

「私たち夫妻での営業は最終日になりました」「お店は師匠の『葛』藤原店主にいったんお預けすることになりました」と、再開に向けた含みがありましたが詳細な状況は不明です。店舗公式Twitterからの情報が待たれるところです。

※2024/08/25追記
現在、本町の方の中華蕎麦葛さんが長期休業されていらっしゃいます。復活が待たれる…

本当に好きなラーメン屋さんでした。西中島南方駅近くとはいえ、場所がランチで盛り上がっているところから少し離れた場所にあるのですが、それを差し引いてもよく通っていました。

鳥白湯ラーメンにハマっていた時に先輩から教えていただき、葛よりもきし元さんの方が初訪となったのですが、初めて出し蕎麦を食べた時の感動がすごかったですね。香りよし味よしで安いときたものですから、気が向くとランチの時間を削ってきし元さんまで歩いていました。

閉店に際してどのようなご事情があったかはわかりませんが、少なくとも私はファンになりました。きし元さんの再開か、あるいはご夫妻がどこかで新店をされるのかもしれませんが、今後も情報があれば訪問します。

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