PCゲーマーにとっては手放せないプラットフォームのsteam。20日朝、これまで米ドルで表示されていたゲーム価格が日本円に変更された。
これまで【おま国】【おま値】という日本独自仕様に悩まされてきたPCゲーマーは、今回の価格表記変更で更に虐げられてしまうのではないかと恐れていたのだが、意外な展開になっているようだ。
PCゲームプラットフォームSteamについて
全世界のゲーマーに愛用されている、ゲームプラットフォームSTEAM。日本国内においてもコアなゲーマーに限らず、様々な人がsteamを通してPCゲームを購入している。
20日、steamのゲーム価格がドル表記から円表記に変更される
そのsteamに、またしても日本独自仕様が導入された。株式会社デジカにより決済価格が米ドルから日本円表記になってしまったのだ。
ストレス発散のため、あるいは浪費欲を満たすためにsteamでゲームを購入していた日本人が、今回の決済表記変更でゲーム購入の際に日本円という現実に引き戻されるという事態が発生しているとか。
steam おま値 おま国問題
日本のsteamユーザーには悪名高い[おま値]・[おま国]問題。
特に日本国内で独自に代理店が販売・ローカライズをしているゲーム等は日本特別価格が設定されボッタクられてしまう、あるいはゲームの購入すら叶わないという事態が発生していた。
そんなことがあり、日本円へ価格表記を変更する際、更に何かユーザに不利な変更が加えられるのではないか・更に日本特別価格が設定されボッタクられるのでは・・・?という不安が広まっていた。
steamの価格ドル円表記変更で何が起きたか
さて、20日の価格円表記変更で何が起きたのかまとめると、
一部ゲームのおま値(日本特別価格)が解消
まず、Bullyなど一部ゲームのおま値が解消された模様。
CoD BO2(Call of Duty Black Ops2)も、おま値が解消されている。
GTA4も29.99ドルのおま値が1980円の通常価格になっていた。また、BioShockなどでおなじみ2K Gamesのゲームもおま値が解除されていたと報告があった。
ドル円為替レートは1ドル=99円 一部ゲームが以前より安くなる
次に、為替レートに触れておこう。steamがドル表記から日本円表記に変更されたのだが、その変更レートは1ドル=99円換算のようだ。これに伴って、一部のゲームが以前より安くなっている
DayZは2980円になっているが、これは元々29.99ドルで販売されていたもの。現在のドル円レートは1ドル=約103円なので、少しお得になっている。
独自レートを設定するメーカーも存在
ただ、すべてのメーカーのゲームが固定レートという訳ではなさそうだ。
例えばこのImagine Meは通常販売価格が9.99ドル。今回の変更で大多数の9.99ドルのゲームは980円になっているのだが、このゲームは1000円という独自レートになっている。
日本円表記になっても、おま値をつけるメーカーはあるようで、Dawn of Discoveryは$9.99が1200円というひどい価格設定になっていた。
貫禄のsteamおま国・おま値メーカー スクエニの日本特別価格
なお、日本のsteamユーザーには大不評を買っているスクエニだが、日本円表記変更後も貫禄のおま国制限・おま値であった。特にTheif・Just Causeを見れば、スクエニのsteamプラットフォームにおける大名商売ぶりは明らかだ。
Thiefの場合、日本以外では$29.99で販売されているものが日本国内特別価格(おま値)で$49.99であり、日本語でプレイをするためには更に日本語DLCを買う必要があった。(合計$69.99)
そんな状況で円表記変更の際に通常版を$49.99から5399円に便乗値上げ、日本語DLCバンドルも6999円とおま値での販売を続行。
また、Just Causeは7ドルで販売されていたものが5699円、Just Cause2は30ドルで販売されていたものが4099円になっている。こちらもパブリッシャーはスクエニである。ここまで来るとおま値というより誤価格と思いたいぐらいである。
※追記
steamでの通貨表記変更がなされてから時間が経過するごとに、新規おま国・おま値・変更直後はおま国解除→再度おま国制限になるゲームが見つかりつつあり、日本のインディーズゲーマーにとっては予断を許さない状況のようだ。
おま値・絶対に許さないタグなどが消去される
またこれらおま値・おま国ゲーム等には、絶対に許さない・おま値・不買などという日本語タグが定義されることが多かったのだが、今回の値段表記変更に伴いネガティブなタグが削除された模様。
例えばこの写真は先ほどおま値問題で取り上げたTheifだが、以前はゲームにおま値タグがついていることが確認できるだろう。
※追記 コメント欄より
先日のタグ機能正式実装と共に言語毎にバラバラだったタグが英語タグを基本に統一されました。
「アクション = Action」といったように同じ意味の言葉がリンクされています。
なので英語タグには存在しない「不買」等のネガティブタグや「日本語対応」というタグは消滅しました。
とのこと。情報ありがとうございます。
そしてこちらが円表記変更後のThiefにつけられているゲームタグ。
見事に、おま値・不買・絶対に許さないなどのネガティブなタグが一掃されていた。これらタグの削除が、steamの通貨表記変更に伴う一時的な処置なのかは不明。
steamウォレットの残高は、20日現在のドル円レートで変換された
またsteamウォレットの残高は、1ドルにつき約102円~103円でドルから円に換算されている。これは20日現在のドル円レートを反映したもののようだ。
steamコミュニティマーケット 1銭単位で価格設定が可能に
そしてsteamコミュニティマーケットの商品も、米ドル表記から日本円表記に変更された。
開始価格は0.03円から。1銭単位での価格変更が可能となったため、値付けの自由度が高くなったものの使いにくいのでドル表記に戻してくれという声が多数。
米ドル円レートの都合上、日本円では他地域より細かな価格が設定できるようでカードは比較的安く入手できるようになったとかなんとか。
SEGAのソニック等 一部おま国制限(日本国内購入不可)が解除?
また、一部ゲームのおま国制限が解除されている模様。
※SEGAのSONIC系がおま国制限の解除を受けたと記載いたしましたが、AllStarsRacingの方は以前より解除されていたようです。Transformedの方などは依然おま国制限がかかっているようです。
この場をお借りしてお詫び致します。
steam、デジカを介してコンビニ決済可能に 手数料は一律185円か
またsteamではデジカを介してコンビニ決済ができるようになり、どのような価格のゲームでも一律185円の手数料で購入が可能なようだ。
現在もドル表記から円表記に変更中 安定するまでしばらくは様子見が必要か
現在進行形で、様々なゲームが日本円表記に変更されていっているsteam。
単にドル表記を円表記に変更しただけ($9.99→9.99円)のものもあり、「ダークソウルが79円で買える!!1」と思いカートに入れると正しい円表記(7480円)に直ったり、そもそも購入すらできない状況も発生しているようだ。
株式会社デジカによって日本のsteamユーザーにもたらされた日本円表記変更問題、まだまだ騒動は続きそうである。
朝9時頃、アサクリ1円祭り発生 釣られてTropicoを定価買いするスチーマーも
なお今回の騒動で、一定時間Assassin’s Creed Freedom Cry(アサクリ)が1円という誤価格になっていた模様。現在では修正されているが、先日発生したTropico4祭のような状態になっているらしい。
そして1円のアサクリを購入しようとして、前回の誤価格祭りがあったTropico4がカートに残っており定価で購入してしまう強者が登場。スレ住民は彼に同情していた。
コメント
コメント一覧 (14件)
タグの消去は今回の日本円対応とは全く関係ありませんよ。
先日のタグ機能正式実装と共に言語毎にバラバラだったタグが英語タグを基本に統一されました。
「アクション = Action」といったように同じ意味の言葉がリンクされています。
なので英語タグには存在しない「不買」等のネガティブタグや「日本語対応」というタグは消滅しました。
一部のインディーズゲームが買えなくなってる
この前出たdarkwood買おうとしたら買えなくなってた
価格を決めかねてるのは一時的に買えなくなってるって書いてたぞ、それじゃないのか?
知らんけど
ω氏が大いに憤慨しそうな案件
steamでゲームではないのですが、
開発ツールのmayaLTが30$から4000円におま値になりました。
おま値とは・・・お前の国にも売ってやる、ただし割高な値段での意味である。
おま国とは・・・お前の国には売ってやんねーの意味である。
この記事が出てた時点ではまだアサクリは買えたよね
おかげさまでいただきました、ありがとう
昨日のカキタツの表現者並の屋敷配信みましたか?
人生には3つの坂がある・・・そして、まさか
by佐々木
書く記事が無いならたまには気になる配信者まとめみたいな記事お願いします
こういう情報をまとめて貰えるのは非常に助かります。ありがとうございます。
おま値とおま国、マジでどうにかしてほしいわ・・・。
ソニックのおま国の解除は一時的なものだったかも。
今現在解除されてないし、おとといくらいまでは日本のストアでもページが閲覧できました。
国によってはドル換算でもふざけた額で買わされる国ある
日本より高くてワロタ
オンラインゲームの世界にもおま値は一杯ありますよ
年々生活レベルの格差が無くなってきているタイのオンラインゲーム。
もちろん一部ゲームは日本でも運営されている。マニアックな分野では三国群英伝等。
タイのIDカードが必要。課金はクレカ不可能みたいな線引きしいて16分の一の課金価格で運営