AVerMediaのLive Gamer HD(AVT-C985)は配信界を完全に狙ってきたキャプチャボードな件

最近各所で話題に上がり始めている、AVerMediaのキャプチャボードLive Gamer HD(AVT-C985)が気になる。
なんでも、H.264のハードウェアエンコーダが内蔵されており、自身がゲームをプレイ中に、同時に録画や配信をする際にCPUに負担がほぼかからないそうだ。

果たしてこのLive Gamer HDは、PC1台で高画質ゲーム配信をする配信者、ニコニコ動画等の動画投稿者の救世主となるのだろうか。各blog等で行われているレビューを拾ってみた。

目次

AverMediaのキャプボについて

まずは、Avt-c985の販売元であるAVerMediaの公式ページを確認してみよう。

左側がキャプチャーボード本体。右側は製品に付属する、USB接続で使用する録画ボタン。本製品は、映像の入出力はHDMIのみ。ただDVI=HDMI変換コネクタやHDMIケーブル、オーディオケーブルは付属しているようだ。


映像データに関しては、グラフィックボードからキャプチャボードへ、キャプチャボードからモニターへ送信。音声データに関しては、サウンドカードからキャプチャボードへ、キャプチャボードからスピーカへ送信とのことらしい。

Avt-c985の付属品とスペックについて

付属品

・Live Game HD
・クイックガイド
・インストールCD
・ホットボタン
・DVI(オス)、HDMI(メス)アダプター
・HDMIケーブル
・HDMI(オス)、DVI(メス)ケーブル
・3.5mmミニピンジャック オーディオケーブル

スペック

入力端子
HDMI(DVI変換可)
3.5mmピンジャック

出力端子
=”font-size: x-large;”>HDMI(DVI変換可)
3.5mmピンジャック

CPU
Intel Core2Duo E8400 以降
AMD ATHLON 64 X2 5600+ 以降

DirectX 9.0c以降に対応したグラフィックボード
メモリ512MB以上
Windows7 / Vista SP2(32/64bit)
PCI-E x1 スロット

キャプボAVT-c985のレビュー

次に、大手サイトGIGAZINEの方で詳細なレビューが出ていたので、こちらを確認していただきたい。使用には空きPCI Express 2.0スロット×1が必要で、インストール等滞りもなく進んだ様子がレビューされている。それぞれ動きの激しいゲームだが、フルHDの30FPSで録画と同時にプレイができている。(検証に使用したpcスペック等は不明)

フルHDのゲームプレイ録画がCPUに負荷をかけずにできるキャプチャボード「Live Gamer HD」を使ってみた

inachiのブログ AVerMedia Live Game HD AVT-C985

また、別の個人blogでは本製品のレビューを行っており、この方によると、マイク、Skype、棒読みちゃんや読み子などのレス読み上げ音声についても、ステレオミキサーで使用することで配信に乗せられたとのこと。

XSplitとの連携

inachiのブログ Live Game HD AVT-C985 + Xsplit ver1.1

それから、同レビュアーが指摘しているが、配信者とは縁の深いXsplitがバージョンアップによりLiveGamerHDに正式対応した模様。

これにより、Xsplitを使用して配信をしていても、カードでハードウェアエンコードが可能になったようだ。本件に関しては、Xsplitの公式blogでも述べられており、詳細はそちらで確認していただきたい。以下概要のみを抜粋する。

・バージョン13以降のファームウェア、ヴァージョン22以降のドライバがそれぞれ必要
・Codec設定でAverMedia H.264を選択する
・ビットレートの値は1000kbps~15000kbps 500kbps刻みで設定可
・AverMedia H.264を選択した場合、各解像度によって最大FPSが決められている(最大60FPS)

と、以上が公式blogより抜粋した内容だが、フルHDだと最大FPSが30に制限されている。この件について、実際に本製品を購入してレビューを行っているblogが存在したので紹介したい。

AVerMedia Live Gamer HD AVT-C985 応用編 XSplit

このblogでは、Xsplitと本製品を連携させる場合、キャプチャとしてC985を使う場合は、エンコードがXsplitのX.264が。キャプチャとしてXsplitを使う場合は、エンコードはAVerMediaのH.264が、というように、

Xsplitに映像データを通した場合、C985はキャプチャとエンコーダの両方の機能が、同時には働かないと語っている。AVerMediaにデフォルトで付属するRECentral(録画及び配信用システム、およびUSB接続の録画ボタン)に関しては、XSplitと競合するためにこの場合は使用できないとのこと。

Xsplit公式blogでも記載されているように、XSplitと連携する場合は、用途によってはC985を2枚必要とする場合もあるよ、とのこと。

このXsplitとAVerMedia Live Gamer HD AVT-C985との連携について、別のblogでも記述があったので紹介したい。


MacalonNacalon AVerMedia Live Gamer HD AVT-C985

このblogには、XsplitとAVerMedia Live Gamer HD AVT-C985と連携を行うと、先ほど公式blogより抜粋した通り、Xsplitのプリセットは弄ることができない、予め用意された設定群から解像度等を選択することになると記載されている。

また筆者はデュアルディスプレイ環境とのことで、HDMI入力端子が一つしかない本製品ではどうなるかわからないため、AVerMedia社に問い合わせた模様だが、本件はまだ調査中のようだ。

ほとんどの配信者にとって納得いくキャプチャーボード

AVT-C985はCPUへの負担を抑えることがコンセプトのキャプチャボードであるため、高解像度や高画質での配信を極めるのであれば避けたほうが良いのではないか。

とはいえ、そこまで動画のクオリティを極める必要がある人が存在するのだろうか。おそらく大部分の人はこのキャプチャボードによるクオリティで納得できるものだと思う。

言い換えると、Youtubeやニコニコ動画に動画を投稿する目的や、動画配信をする目的でこのキャプチャボードを買って、エンコードなしでリアルタイムに出力した動画の画質に満足のいかない人物が、どれだけの割合で存在するのか。少なくとも、PC環境にこだわりのある人でさえ、その大部分が満足してしまうのではなかろうか。

本製品、AVerMediaのキャプチャボード、Live Gamer HD(AVT-C985)は、現在Amazonのみで販売を開始している。

販売開始日は9月20日。9月20~23日に幕張メッセで開催される東京ゲームショーにも、発売日を記念して、アバーメディア・テクノロジーのブースで本製品が出展・販売されるようだ。

果たしてこの新しいキャプチャボードが、動画配信界や動画投稿者たちに革新をもたらすのだろうか。発売日以降に出てくるであろう多数のレビューを注視すると共に、発売元のAVer mediaによるファームウェアのバージョンアップによる更なる改善が望まれる。

GIGAZINE様
inachiのブログ様

MacalonNacalon様
AVerMedia Live Gamer HD AVT-C985レビュー様

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コメント

コメント一覧 (6件)

  • これだけピンポイントの用途で出してくれると楽でいいっすね

  • かべつべの管理人のとこで紹介されてたけど
    flashとかにも対応してくれたらいいのにな
    今後に期待するわまじで

  • 買おうとしたら売り切れてた
    TGS行けないから早く在庫補充してくれないかな・・・

  • そもそもAmazonで予約とかできる状態
    見たことないんだけどあったの?
    予約できたこと

  • わからない
    昨日見たときは在庫4個ぐらいあった
    Twitterで見る限りすぐ売り切れたらしい
    東京ゲームショーに結構な枚数もっていってるんじゃない?

  • GPUでもほんのちょっとの余力でH264エンコできるけどソフトがないんだよな
    GPU持て余すの勿体無い

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